マツコの知らない世界で紹介された衝撃なミツバチのオスの生涯

ミツバチ社会の構成

ミツバチの社会は繁殖期、一匹の女王蜂と数万の働き蜂、数百~千匹ほどオス蜂の3種類で構成されています。
オス蜂は交尾に出かける以外は巣の中でブラブラしています。
女王蜂は大きさが働き蜂の倍ほどあるので、巣箱の中でも見分けるのは容易です。
オス蜂は働き蜂よりも大きく、繁殖期、巣箱には1割ほどのオス蜂がいます。
働き蜂は全員がメスです。実は女王蜂も働き蜂も、もともとはまったく同じメスのミツバチなのです。

「王台」に生んだメスのミツバチが女王蜂

先代の女王蜂が、女王蜂候補を育てる為の専用の個室、「王台」に生んだのが女王蜂、 普通の巣房(6角形の部屋)に生んだのが働き蜂となります。
王台は巣房の育児室よりも広く、ひとつの巣箱に数個ほど作られ、女王蜂候補が何匹か育てられますが、女王蜂になるのは1匹だけです。

女王鉢はローヤルゼリーが運命をきめる

この段階では女王蜂候補と働き蜂には分かれません。
ここで大きな役割をするのがローヤルゼリーです。
ローヤルゼリーは働き蜂が花粉から作り出したいわば分泌液で、女王蜂の主食でもあります。
王台に生まれたメス蜂も巣房に生まれたメス蜂も最初は働き蜂(育児担当の育児蜂)からローヤルゼリーをもらいながら成長します。
しかし3日ほど経つと、働き蜂にはローヤルゼリーの代わりに花粉が多く与えられるようになります。
女王蜂候補はさなぎになるまでふんだんにローヤルゼリーだけで育てられます。
この与えられる餌の違いが女王蜂になるか働き蜂になるかを決定します。
ローヤルゼリーに含まれる「幼若ホルモン」と育児室の大きさが彼女たちの運命を左右するのです。

ぐうたらなミツバチのオス

ハチミツ
オス蜂の役目はただ交尾のためだけに存在すると言っても過言ではありません。それほど巣の中では何もしません。
オス蜂は他のメス蜂よりも一廻りほど大きく、巣房のサイズも大きめになっています。
卵、幼虫の期間は働き蜂と大差ありませんが、蛹の期間は女王蜂よりも長い14日ほどになります。

ミツバチのオスの生活

およそ1ヶ月~1ヵ月半ほどの生涯のうち、することと言えば交尾場所に行って、女王蜂を追いかけるくらいで、巣箱の中では働き蜂から餌をもらうか、蜜房へ自分でおもむき蜜を吸うほかはうろうろと走り回っているか、毛づくろいをしてるかと言った具合です。
そんなオス蜂ですから、働き蜂のメスからは疎まれて、羽をかじられたり、追い掛け回されたりとかなりの邪魔者扱いをされています。
その上、結婚の時期を過ぎたオス蜂は、巣箱の中にいる必要はなくなるので、餌をもらえず、働き蜂によって追い出されてしまいます。
また交尾に成功したオス蜂は自分の生殖器官が体から外れてしまい、やはり死んでしまいます。

オスミツバチの唯一の仕事

オスミツバチの唯一の仕事は女王鉢との交尾です。
オス蜂は女王蜂の自ら持つ性ホルモンの一種に誘われ、彼女の後ろを大挙して彼女を追い掛け回します。
運良く女王蜂に馬乗りになったオス蜂は交尾器を女王蜂の刺針室へ差し込み交尾をします。
交尾器の一部を女王蜂の体に残し、オス蜂は地面に落ちて死んでしまいます。
女王蜂は数匹以上のオス蜂と交尾を繰り返し、彼女の受精のうが満たんになるまで続けられます。

女王鉢と交尾できなかったオスミツバチの運命

繁殖期を過ぎると、オス蜂はそれこそ存在意義がなくなり、ただ飯を食らうだけになります。
本当の居候になるため、エサが貴重になる冬にはお荷物そのもの。
そこで、夏が終わり冬の訪れを察知すると、なんと今までエサを与えてきた働き蜂は一転、オス蜂の追放処分にかかります。オスミツバチを巣の外に追い出し中に入れてもらえません。
そして生涯ぐうたらに過ごしてきたオスミツバチは自分で蜜などをを採ることも作ることもできないのでその後は餓死するのみといった運命になります。