中・南米登山の詳細情報

中・南米には日本より高い山がたくさんあります。特に南米はアンデス山脈があるので特に多いです。
起点となる街も標高が高いところが多く、高所にも慣れやすいですが、もちろん辛いです。
誰でも登れる6000m峰と言われるワイナポトシでさえかなり辛いです。
しかし、この標高の高さの辛さは日本ではなかなか味わえるものではないのでいい経験になります。
今回は私が中南米で登った山を紹介していきます。



ロライマ山(ベネズエラ、2810m)

ロライマ山の概要

ロライマ山
ロライマ山は、ベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの3つの国の国境に位置する山。標高は約2,810m、山頂が平らになっているテーブルマウンテンです。麓には標高1,000m前後の広大なギアナ高地が広がっており、上空から見ると山頂部が雲海を突き抜けどっしりと構えている様子が巨大な空母が宙を浮いているようにも見え、「陸の軍艦」とも称されまた、ネット上ではFF(ファイナルファンタジー)の世界みたいとかベヒーモスがでてきそうとかで人気です。
大陸プレートが移動する際に火山活動や地震などの影響を受けず、陸地とも分断されているので太古の地球の姿をそのまま残しています。特に跳ねないカエルとかが有名です。
プリプリという蚊みたいな虫がいるのですが、刺されるととても痒いです。

★ロライマ山のベストシーズン★

ベストシーズンは乾期で1月と8月。旅行雑誌やツアーサイトでは乾期は12月~4月と紹介されていることが多いがその情報は古くいまは気候が変わって1月と8月が乾期になっているのだそう。現地ガイドが言っていました。
実際私は2月~3月くらいに行ったのですが1日おきに雨が降っていました。

ロライマ山の工程

ロライマ山トレッキングの工程は5泊6日で起点となる街はサンタヘレナという街で比較的治安は悪くないですが、ベネズエラの首都カラカスは南米でも1位2位を争う治安の悪い国なので、もしカラカスの街に入る場合は十分に注意しましょう。もしカラカスの街に降りたくない人はカラカスから国内便でプエルトオルガスという街に飛んでそこからバスでサンタヘレナへ向かうことができるので、カラカスの街でバスターミナルに行ったりするより安全です。
プエルトオルガスからサンタヘレナまでは約10時間です。
工程は基本的に平地をひたすら歩きロライマさんに登るときだけ2時間くらい登ります。
1日目
サンタヘレナから国立公園まで車で移動。
そこから1日目のキャンプ地までひたすら平地を歩きます。
昼くらいから歩き始めて夕方には着きます。
ロライマ山
2日目
朝から歩き始めてロライマ山の麓まで歩きます。2日目もひたすら平地で夕方前にはキャンプ地に着きます。
2日目も難所とかはないのですが川を2か所ほど渡ります。
ロライマ山
3日目
ついにロライマ山に登ります。
2日目のキャンプ地を出発してすぐに山登りになるのですが、2時間くらいでロライマ山のテーブル状の部分にたどり着きます。ホテルという名の岩場で野宿です。
この3日目と翌日の4日目がロライマ山の醍醐味なので、ここだ晴れるかどうかが大事です。
ロライマ山
4日目
ロライマ山をガイドと一緒に歩きます。一人で歩くと意外にも溝とかがあるので危なそうです。ロライマ山の上には水晶があったり、地上では見られない植物や生き物が見られて楽しいです。
ロライマ山
さらに山の端に行けばギアナ高地が見通せたり隣のテーブルマウンテンが見えてすごく幻想的です。晴れることも重要なのですが、やはり雲が大事で山頂より下に雲があると天空感がでてより良いです。
ロライマ山
5~6日目
ロライマ山を下山してスタート地点まで戻ります。ただ戻るだけなので割愛あいますが、5日目は1日目のキャンプ地まで。6日目にスタート地点まで戻ると車が待っているのでそれに乗ってサンタヘレナまで帰ります。

ロライマ山を登った感想

私が行ったときはロライマ山の上では雨が降ったりやんだりでスカッと晴れなかったのですが、時折雲が切れてギアナ高地が見えたりロライマ山の山肌が見えたりしてとてもよかったです。
工程の半分以上は平地を歩くだけなので自転車や車で行けたら工程が少なくなっていいのになぁと思うのですが、自然保護や大人の事情があるのでしょう。
ベネズエラの首都のカラカスの評判が悪すぎて敬遠したり、ベネズエラとコロンビアの国境が南米一か世界一評判の悪い国境なので、そういったのが無ければもっと楽に行けるのにと少し残念に思います。
余談ですが、ベネズエラは闇両替をしないとものすごく物価の高い国になってしまいます。なのでUSドル、ユーロ、ブラジルレアルのどれかを現金で高額もっていかないといけないので注意しましょう

ワイナポトシ(ボリビア、6088m)

ワイナポトシ

ワイナポトシの概要

ボリビアの首都ラパス(4000m前後)からトレッキング会社にツアーを申し込んで参加するのが一般的。値段は1万円~2万円くらいで宿泊、食事、水、送迎、登山用具レンタル込み。
世界一簡単な6000m峰とか誰でも登れる6000m峰として有名。ラパスの街も4000m近くあるしウユニに行った場合もそこは富士山山頂くらいの標高なので、ある程度高度順応ができた状態から始められるのもメリットな山です。
ツアー内容は1泊2日と2泊3日とあるが値段はそんなに大きくは変わらない。もちろん1泊2日の方が少し安い。
2泊3日の方が高所順応ができるので登頂率は上がるようだが、どうせ軽かれ重かれ高山病にはなるので辛い期間が短いのと値段の問題で私は1泊2日で参加しました。

ワイナポトシの工程

1日目
1泊2日の場合は初日にベースキャンプ(4700m)に車で行き、昼食。そのまま荷物を持ってハイキャンプ(5130m)に移動。ここまでの道のりに雪や氷はない。
ハイキャンプに山小屋があるのでそこで夕食を食べて深夜0時くらいまで仮眠。準備をして深夜1時くらいには出発します。
ワイナポトシ
2日目
山小屋から出発して岩場を少し降りるとそこからは雪が積もっているのでそこでアイゼンを装着します。
そこからは、もうただ登るだけです。明かりは月明かりとヘッドライトのみなので周りの景色なんてさっぱりわかりません。
歩き始めて最初はなだらかな登りなので、そこまで苦なく進めます。が途中から傾斜がきつくなり、さらに雪の量が増えてくると辛いです。1歩進んでも雪が柔いので半歩ずり落ちてしまい、なかなか進まない。頑張って踏ん張ると酸素使うから辛いし…。で何とかそこを上ったと思ったら氷の壁(5mくらい)がでてきた。前情報じゃ氷の壁はないはずなのになんで?と思ってもしょうがないので壁に取り掛かる。私は登山経験はあっても壁の経験はない。がしかし3点支持で登っていくことは知っている。なので左手でピッケルを指し右手で氷をつかんだら柔くてすぐ崩れる。なので右手は添えるだけ。左手のピッケルで踏ん張って足のアイゼンの前爪を高いところにめり込ませる。両足のアイゼンの前爪を突き刺したら。左手のピッケルを抜き、さらに高いところに突き刺す。がここで問題がある。右手は添えてるだけなので上半身を支えることができない。なので足のアイゼンに頑張ってもらいピッケルはそっと抜き、後ろの重心が行かないように次の位置に差し込むという、とても危なっかしい方法を強いられた。
もうこの壁を上った時点で体力はだいぶ消費してしまった。他のグループをみると誰もその壁を登らず迂回してる。何故私だけ…と思ったが、また進む。途中なだらかな登りの部分もあるので周りを見るとラパスの街の夜景が遠くに見える。そして上を見ると天の川も見える。というかボリビアにいるときはほとんど毎日天の川は見えた。
ワイナポトシ
頂上付近
そして最後に傾斜45度くらいの斜面を迂回しながら登って登頂なのだがこの傾斜45度はなかなかハード。道はあるようでなく。前の人が歩いた足跡に自分の足を入れる感じで進んでいく。がまた問題が起きた。
私が最初にその右足の足跡に左足を踏み入れてしまった。そしてあるところで右足を進ませようとすると足が出せない。原因は傾斜がきつすぎて私の体と山の壁に隙間が無くて右足が出せないのだ。なので途中で足跡を強引に1歩飛ばした調整をしたが、これまたきつい。そもそも傾斜45度の雪道は辛い。さらに標高も6000mには達しているので、そう地上にように体は動いてくれない。が頂上はもう見えているのであとは死力を尽くして頑張って何とか登頂。
景色はやっぱいいのだが、酸素が少なく疲労困憊なのでそこまで景色を楽しんでいる余裕はない。
ワイナポトシ
下山
下山はガイドに急かされ、転がるように降りるんだぁと言われ、やなこったと思いながら下山。
下山時は明るくなっているので周りが見えるのだが、そこで初めて自分が登ってきた道を確認できる。意外にもクレパスの多いところを歩いてたんだなぁと実感。
ヘロヘロになりながらハイキャンプに戻り、寝袋などを回収してベースキャンプまで下山。
ワイナポトシ

ワイナポトシを登った感想

もうね酸素が無いせいでほんとは動きたくないくらい辛かった。
ラパスについてからも死にそうな状態は続きとりあえず寝ようと思ったが値付けず。レセプション横でネットをいじってたら、ある時ふと体調が戻った。ラパスに戻ってから2時間ぐらいだった。
やはり高山病は辛いなぁと思い、もう当分、登山はいいやと思った体験でした。
でも富士山山頂以上の標高で高山病が治るなんて、富士山登山なんて散歩みたいなものだな、と思えてきました。

チンボラソ山(エクアドル、6310m)

チンボラソ山の概要

チンボラソ山
チンボラソ山は一つのキャッチコピーを持っています。それが「宇宙に一番近い山」。
標高は6310mほどなのだが、地球はまん丸ではなく赤道付近が出っ張った楕円形型をしている。そのせいで赤道に近いチンボラソ山はエベレストを抜いて世界で一番宇宙に近い山になるらしい。
このチンボラソ山は難易度はとても高く、予め標高の高いところには慣れておく必要があります。拠点となるリオバンバで標高が2800m台。そこから一気に3500mくらい標高を上げないといけないが、工程は1拍2日なので何処かほかの場所で最低でも5000mくらいには登って高度順応のをしないと登頂は難しい。
さらに頂上付近にはクレパスもあり危険とのこと、クレパスがあるところに行くと危険だけど行くか?とだいたい聞かれる模様…。
登頂率はたしか1割くらいのとても難易度の高い山ですので、もし本気で登頂したいなら他の山で高度順応をしてから挑むといいと思います。

チンボラソ山の工程

1日目
登山口にある小屋Carrel Refuge(標高約4800m)まで車で行き、食事を食べて夜まで仮眠。17時とか18時には仮眠になります。
チンボラソ山
2日目
22時(実際はまだ1日目)くらいから起床。23時登頂スタートです。
最初は岩場が多く歩きずらいですが、そこまで辛くもありません。が問題は雪があるエリアに入ってからです。
傾斜がある上に雪が結構積もっているのですごく歩きずらい。とぼとぼといった感じでは歩けず、しっかり足を上げないと足を踏み出したり踏ん張るのがつらいです。
結局私は全然登れず、初めての高所、高山病の辛さを味わい、ワイナポトシへのいい教訓になりました。

チンボラソ山の感想

とにかく辛い。工程もただ歩くだけでなく難所も多く素人に登頂は難しい山だといった感想があります。
更に頂上アタックのベースとなるロッジが4800mで登頂までに1500m登らないといけないですし、起点となるリオバンバは2800m。
世界一周だと北上してさきにボリビアとかペルー(標高3800mくらいある)ので体をならし、ワイナポトシ(6088m)ぐらいを登っておかないと登頂は辛いかなと思います。
工程上、どれだけでも時間をかけれる山ではなく時間内に登って降りてこないといけないのでタイムリミットがあります。

アカテナンゴ(グァテマラ、3900m)

アカテナンゴの概要

アカテナンゴ
グァテマラにあるアカテナンゴ山への登山は基本的にアンティグアから出発する。標高は3900mくらいで富士山より少し高いくらい。
標高が高いので山頂付近は息切れがするが無理をしなければ高山病にもならないレベル。体質にもよりますが…。

アカテナンゴの工程

アカテナンゴ
アンティグアからは車で1時間半くらい。よくわからない小道の前におろされ準備をする間もなくみんな登り始める。最初砂が柔らかいところを歩くのだが、靴紐を結ぶ間もなくいきなり登山道を歩き始めるので歩いづらくて仕方がない。そしてほかのみんな(ガイド含め私以外に4人)はサクサク早いペースで登ってしまうので私もそれについていかないといけない始末。
しかし、途中で標高も上がってきて、無理をすると高山病になるので他のみんなはほかってゆっくり歩くことに。周りにはほかの登山者もいるし迷うこともないだろうと思ったら、案の定迷った。というか道を間違えた。5分くらい歩いたところでガイドが私を呼びに来て「こっちこっち」って感じで危うく遭難を間逃れた。
標高が上がって森林限界に出てからは見通しもよく頂上も道も見えるので迷くことはなくゆっくりゆっくりと水分を補給して4時間かかるかどうかで登頂。
山頂からの景色はすごくいいってものではないが隣にフエゴ火山があるわーって感じのものだった。
下山して帰りの車を待つが1時間以上待った。そもそもペースが速すぎたのよ。どうせ帰りに車を待つんだからもっとゆっくり歩けばいいのにと思いながら夕方にはアンティグアに到着。

アカテナンゴの感想

すごくおすすめの登山ではないが富士山より高いところにも行けるし、アンティグアで暇をしているなら足を延ばしてもいいんじゃないの?と思う登山です。
私は朝から登りましたが、昼から登って山頂付近で1泊して隣のフエゴ火山を見るツアーもあるようです。火山が好きな人はそちらの方がいいかも。でも火山は活発な時期とおとなしい時期があるので、時期によって見えるものが変わるせいでだいぶ運の要素が大事になってきそう。

海外登山のまとめ

中南米の山はピークハントになってくるのでなかなか大変です。
やはり6000mを超えてくる山になると酸素も少ないですし、傾斜もきついので、それはそれは日本では体験をしたことがないような体の疲労感を感じます。
例えるなら38℃以上の高熱をだした状態で10キロ走れと言われてるような感じでしょうか。
がしかし、頑張れば何とかなるのが今回紹介した山です。チンボラソ山はちょっと雪山登山の経験が必要かもしれませんが…。
もし海外に行く機会がありましたら、せっかくなので登山もしてみてください。

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