まえにコーヒー焼酎の記事を書いていたらふと閃いた。
ウィスキーにコーヒーを付け込んでもいいのではないか…と。
ちょうどコーヒー豆もウィスキーも残っているので早速コーヒーウィスキーを作ってみた。
複数のコーヒー豆を使用してコーヒーウィスキーを作成
今回は初めてコーヒーウィスキーを作るということもあって毎日試飲をして、時間とともにどんな風に味が変わるかを調べてみました。
使用するコーヒー豆はブラジル産とマンデリンの種類を用意。
2種類用意したのには理由があり主な理由はマンデリンを使ったときの味の変化を確認するためです。
ウィスキーは長期間寝かしておくとスモーキーな香りが出てきたり味がマイルドになったりするかと思います。マンデリンのコーヒーはスモーキーさが魅力のつなのでマンデリンを使うとちょっと高級感あるコーヒーウィスキーができるのではと期待しています。
コーヒーウィスキーの作り方
準備したもの
- ウィスキー:ブラックニッカウィスキー
- コーヒー豆:ブラジル産、マンデリン
- 入れ物:いろはすのペットボトル
作り方と分量
- 空のペットボトルにウィスキーを130㏄入れる。
- ウィスキーを入れたペットボトルにコーヒー豆を12gほどいれる。
- 常温で放置
- 7日保管すれば完成
コーヒーウィスキーの飲み方
ストレート
ストレートだとやはりアルコール度数が強いのでそのキツさはあるものの、コーヒーの効果でかなりマイルドに飲める。さらにコーヒーの香りもついてほとんどカクテルのような別物になっている。
アルコール度数もそうだが味もだいぶ強めなので個人的にはロックやほかの方法で少し薄めた方が飲みやすい。
ロック
ストレートで飲むよりかなりマイルドに飲める。後味もスッキリする。
特にマンデリンで作ったコーヒーウィスキーだと香りも立ちとても美味しい。
アルコール度数は高いであろうが、その強さをあまり感じさせないくらい飲みやすい。かなりおすすめです。
豆乳割り
コーヒーウィスキーを豆乳で割ると一層マイルドになる。
がしかし、豆乳感が強くなってウィスキーっぽさがかなり薄れてします。コーヒーの味もするし豆乳の味もするがそのせいでウィスキーの味があまりしなくなってしまった。
美味しいのだがこれだとコーヒーウィスキーでなくてもいいんじゃないのか?という疑問点がでてきてしまう結果だった。
ソーダ割り
ソーダ割りは期待していたが意外にもコーヒーウィスキーには合わなかった。
そもそもコーヒーと炭酸が合わないのが原因だと思います。コーヒーを炭酸で割りさらにウィスキーの味もするというとてもバラバラな味になってしまい、すべてが調和しないものになってしまっていた。
パピコ-コーヒー味-
コーヒーウィスキーをパピコ-コーヒー味-で割ってみた。
割合は1:5とか1:10などいろいろと試してみたが、結論は1:10が一番おいしく。お酒というよりスウィーツ感覚で飲んだ方が美味しい。
カルーアミルクのフローズン状のカクテルを想像していただけるとイメージはにています。
これよりコーヒーウィスキーの割合を増やすとお酒感がキツくなってしまいパピコの良さが消えてしまう。
パピコは元よりコーヒー風味なのでノーマルのウィスキーでもいいのでは?と思うかも閉まれませんが、それだとウィスキーのキツさがでてしまうので、よりコーヒーの風味がでてマイルドになっているコーヒーウィスキーの方が相性はいいです。
パピコ-濃厚ショコラ割り-
パピココーヒー味とコーヒーウィスキーは相性が悪かったが、この濃厚ショコラ割りとはものすごく相性がいい。
もともとチョコレートとウィスキーが相性がいいのも原因なのでしょう。
チョコレートの甘味とコーヒーウィスキーの香りがしっかりマッチしている。
割り方はパピコ:コーヒーウィスキーを1:8くらいで割るのがよいかと思います。
バニラアイス
バニラアイスの甘味とコーヒーウィスキーの香りで美味しく頂ける。お酒が強い人は大丈夫だが、少しお酒のキツさをを感じる。
チョコレートアイス
チョコレートアイスにもコーヒーウィスキーはあまりあわない。アイスとコーヒーウィスキーの味が別々に感じてしまうし、アイスの良さをコーヒーウィスキーが邪魔している。
ラテ風
久しぶりにセブンイレブンのアイスカフェラテを飲んだら美味しかったので、家にあったフレッシュミルクやガムシロップを入れてラテ風のものを作ってみたが、いまいち美味しくなかった。
コーヒーウィスキーの薬品臭が強くなり飲みにくくなったしコーヒーの味わいが薄くなって深みもなくなった。
氷を入れてロックにして飲んでみると少し飲みやすくなったが、味にまとまりもなく、ミルクも凝固してしまって見た目も悪い。
コーヒーウィスキーの経過観測レポート
毎日1回味をチェックして何日でどんな味になるのかをチェックしていく。
仕込みから1日後
仕込みから1日後で一番驚いたのはマンデリンはコーヒー豆が浮いていてブラジル産は沈んでいた。やっぱコーヒー豆で性質が変わるんだなぁと実感しました。
ウィスキー+マンデリン
まだそんなにコーヒーの味は強くない。香りを嗅ぐとコーヒーの香りがする。
どちらかというとコーヒーキャンディのような香りがする。
マンデリンのコーヒー豆を使用するとスモーキーな香りがでるかと思ったがその香りは現段階ではなかった。
1日目ではあまりいい味ではなく青臭いナッツの香りがウィスキーに付いた感じだった。
ウィスキー+ブラジル
香りはまだ弱い。ウィスキーに若干コーヒーの香りが付いたぐらいです。
コーヒーの味はあまり出ていない。出ている味もマンデリンと同じく青臭いナッツの香りだった。
まだしっかり言えないがこちらの方がウィスキーとコーヒーが同調してくれてる気がする。
その理由はこちらの方が香りやコクがよく感じたからだ。ただコーヒーの味が弱いだけかもしれないが…。
仕込みから2日後
ウィスキー+マンデリン
1日目とあまり変わらない印象だった。
最初に少しスモーキーな香りがする。
まだ青臭いコーヒーの香りがしている。
1日目もあったのだが後味に渋みがある。もしかしたらこれはマンデリンのスモーキーさが移ったものなのかも
ウィスキー+ブラジル
2日目でマンデリンと差が出てきた。ストレートで飲んでもウィスキーのキツさが和らいでマイルドな味になっている。
そして、マイルドさと一緒に甘さが引き出されだした。しかし、まだ青臭さはある。
最初にウィスキーとコーヒーの甘さとマイルドさが合わさった味と風味がしてそのあとに青臭さが出てくる感じだった。
マンデリンのような渋みはあまりなかった。
仕込みから3日後
コーヒー焼酎と同じで3日目で見た目はほぼ完成したような色になった(←濃い焦げ茶色)。
ウィスキー+マンデリン
3日目にして匂いをかいだときに香りはスモーキーなウィスキーのような感じがして美味しそうになっていた。
味は少しウィスキーのキツさが消えて飲みやすくなっている。口に含んだ時の最初に現れるスモーキーな香りは2日目よりは強くなった。
スモーキーな香りの後にやはり青臭さい香りがでてくる。この青臭さがコーヒーの良さに変わる、もしくはほかに変化したら完成と思ってよさそう。
ウィスキー+ブレンド(ブラジル、マンデリン)
3日目の時点でそんなに悪くない。とげとげしさははあるがコーヒーの風味はちゃんと出てきて。
これからブラジルのマイルドさとマンデリンの香りが前面に出てくれるとうれしい
ウィスキー+ブラジル
3日目になるとマンデリンと差が顕著になった。かなりマイルドになっている。
匂いをかいだ時点でマンデリンとに違いがすぐにわかる。マイルドな香りとコーヒーの香りが共存している。
青臭さはまだ出ているもののだいぶ少なくなった。このまま日が経つにつれてマイルド感が強くなり青臭さが消えてくれればかなり高品質なコーヒーウィスキーになりそう。
ウィスキー+キューバ
今回のキューバの豆は浅煎りなので青臭さがでると思ったら思いのほか出てこなかった。
ほかのコーヒー豆と違いカリブ海系独特の香りがほんのり出てきて、今後に期待が持てる。
もともとこのコーヒー豆はナッツのような香ばしさが魅力なのだが、香りや口に含んだ時にほんのりその香ばしさが出ている。
この風味と香ばしさがもっと出てきてくれるとかなりいいお酒になりそうです。
仕込みから4日後
ウィスキー+マンデリン
4日目は3日目のものがさらにマイルドになって飲みやすくなった。まだ青臭さはある。これはなくならないものなのか?
しかしスモーキーさはでてるのでやりようによっては高級感はでるかも。
ウィスキー+ブラジル
香りも味もかなりマイルドになった。青臭さはほとんど消えた。
ある程度完成形になっている。これからはもっとマイルド感と甘さが増してくれるとより良い。
仕込みから5日後
ウィスキー+マンデリン
青臭さがだいぶ弱くなった。1日目の青臭さが10とすると5日後は1ぐらいまで減ってる。
しかし、今まで気づいていて表面化はしていなかった最初口に含んだときの渋みというかエグ味が際立ってきた。
スモーキーなことはいいのだがエグ味に変わってしまうとそれはよくない。これがもう少しマイルドになってくれると嬉しい。
ウィスキー+ブラジル
香りはチョコレートのようにマイルドな香りになり、味もストレートで飲んでもツンとくるものが全くないマイルドな味のなった。
マイルド感がすごく増していいのだが、後味に雑味が残るのが気になる。
ストレートは味が濃いのでロックで飲めばそれもなくなるかもしれないが、ストレートでもそのあたりが気にならなくなると嬉しい。
ウィスキー+ブレンド(ブラジル、マンデリン)
まだまだ刺激が強い。青臭さは感じないし、コーヒーの風味も出ているが、マイルドさが全然足りない。
これからブラジルのマイルドさとマンデリンの香りが前面に出てくれるとうれしい
ウィスキー+キューバ
かなりマイルドになったが、まだすこしツンとくるものがある。
3日後ではナッツのような香ばしい香りがあったが、今回はそれが薄れてきている。今はほのかに香ばしい香りがあるぐらいだが、できればなくならずにこのまま残ってくれると嬉しい。
マイルドさが増えた分、爽快感はなくなった。少し後味に雑味を感じたので、そこが少しきになります。
仕込みから6日後
ウィスキー+マンデリン
青臭さがほとんどなくなった。スモーキーな香りもウィスキーの味を一層引き立てている。
5日目に気になったエグ味は少しは残るがあまり気にならない。ストレートで飲んでエグ味が少し気になるくらいなのでロックなどで飲めば全く問題ないかと思います。
ウィスキー+マンデリンの組み合わせは成功で6日目以降から飲み頃になった。6日目で急にマイルド感が出てきたので少し驚いた。
ウィスキー+ブラジル
5日目まではすごくマイルドに感じていたこの組み合わせだが今日はマイルドさが弱く感じた。
現段階でも十分マイルドにはなったのだが、もう少し熟成が進んで欲しい気持ちはあった。。
5日目と6日目でほとんど変化がないので明日の7日目で変化がなければこの組み合わせの飲み頃は5日目以降になりそう。
仕込みから7日目以降
ウィスキー+マンデリン
7日目移行も青臭さはない。やはりお酒のキツさはあるものの、スモーキーな香りもマイルド感もコーヒーの風味もしっかり出てる。
コーヒー+マンデリンは6日目で完成です
ウィスキー+ブラジル
やはり変化はあまりない。若干マイルドになったぐらいだと思います。
ウィスキー+ブラジルは5日目でほぼ完成です。この後はどれくらいで劣化するのかを調べていこうと思います。
ウィスキー+ブレンド(ブラジル、マンデリン)
7日目で匂いをかいだ時の香りからして全然変わっている。すごくいい香りがするし、飲んでみるとベリー系の香りがほんのり出ている。
更にマイルド感もしっかり出ている。
少しお酒の刺激を感じるが、それはアルコール度数が高いからかも。
今の状態でも悪くないのだが、もう少しお酒の刺激が抑えられ円熟したマイルド感と香りが出て欲しいので少し経過を見てみようと思います。
10日後ではキツさも消えて香りマイルド感ともにしっかりでてきた。もともとマンデリンの方が配分が多かったせいもあるが、味的にはマンデリンの味がかなり強く出ている。
これなら特にブレンドしなくてもマンデリンのみの方がよさそう。
ウィスキー+キューバ
マイルド感が出ているが香りはほとんどなくなっている。香ばしさは弱まって後味でほんのりする感じになっています。
香りがなくなって残念ですが、マイルド感がしっかりでて後味にほんのり香ばしい香りがするので、これはこれで美味しいと思います。
10日後も7日後とほとんど変わりはなかったので7日で完成。
完成したあとのコーヒーウィスキーについて
コーヒーウィスキーが好みの味になった時点で冷蔵庫に保管し始めて約1か月。味を確かめてみると雑味を少し感じるもののあまり大きな変化は感じなかった。
保管方法として気にする人は一度コーヒー豆を取り除いたほうがいいがそんなに気にしない人はコーヒー豆は漬け込んだままでも大丈夫そうです。
コーヒーウィスキー作りの結果報告
コーヒーウィスキーはコーヒー焼酎の作り方よりも少し早めでで7日間漬け込めば完成でいいかと思います。
ブラジルのコーヒー豆は早くて5日で完成したが、全てのコーヒー豆に対応する漬け込み期間としては7日間を基準にするのがおすすめという結果になりました。
驚いたのは最初の所感ではマンデリンは青臭さが残ったりマイルド感が弱そうだったのが7日間漬け込んだらスモーキーさもマイルド感もコーヒー感もしっかりでて青臭さは消えたことです。
途中までマンデリンとブラジルのようなマイルドな豆をブレンドした方がいいかと思っていましたが、マンデリン100%が一番おすすめになるかもしれません。
次回はマンデリン+ブラジルのブレンドとエチオピアモカを試してみようと思います。
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